握手をし忘れた

 

忘れたくない、

友達との楽しい時間が終わるとき

 

わたしは握手をして別れる。

 

目でみた記憶はとても儚いから

少し時間が経てばたちまち思い出せなくなってしまう…

 

それが悲しくて、

わたしは友達と握手をするようになった。

 

自分の手と友達の手が合わさる感触は、もしかしたら自分が死ぬまで覚えてられるかもしれないと

 

そう思ってるから、

願いを込めて温かい手のひらに触れる。

 

 

でもこの間、とても楽しかったのにその気持ちを伝え損ねた

 

握手するのを忘れて友達と別れてしまった。

 

 

ああわたしはほんとうにバカだ!

 

 

死んだ家族、死んだ友達

 

 

みんなの姿が日に日に思い出せなくなるのが悲しくてはじめたことなのに

 

わたしは全然学習してない…。

 

 

友達と別れて、ひとりで家に帰ったあと

 

楽しい気持ちと後悔の気持ちと悲しい気持ちがグチャグチャになって

 

わたしは声を出して泣いてた。

 

 

君が生きてくれてるから毎日たのしいよ、そしてすごく嬉しい

 

君といつか離れ離れになると思うと毎日悲しいよ、すごく辛い

 

 

だから今度会ったら必ず握手をしてさよならを言う。

 

 

悲しさと楽しさと仲良く生きてくには、それぐらいしかできることがないからさ。

 

 

毎日

 

1日が終わるそのときに

 

意識がもうろうとするなか絵を描いてるのですが

 

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果たしてわたしは何を描こうとしてるのか

 

どう描こうとしてるのかなんて考える余地のないなかペンを走らせ

 

「ほんとに訳わからないもの描いてるなあ」と思う

 

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(今日の収穫

 

人間たちは抱き合っててもどこか怪訝な顔をしてるけど

 

人が作り出した人形のようなものは、何の疑いもない様子で互いを想いあってるようにみえる)

 

 

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愛ということばが気に入らない

 

「互いに好き合う」

 

よりも

 

「互いに恋焦がれる」

 

のほうが現実を表してるように感じるし

 

「愛し合う」

 

って言葉が

 

何よりも現実離れしてる気がするのはなぜだろう。

 

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愛し合ってるっていうのは

 

さもお互いの気持ちを手中に掴んだ者同士の言葉のようで

 

そんな一生を通してもあり得ないような現象に漢字一文字で名前がついてしまうなんて恐ろしい。

 

 

どんなに互いを理解していると信じても

 

必ず互いに肩透かしを喰らうようなすれ違いがあり

 

互いを見つめ合っていたと信じていた眼差しがまったく別のものを見ていた、なんてこともある。

 

 

どんなに恋焦がれても、

他人の眼差しに乗り移ることはできない。

 

 

 

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焦がれている者同士が向かい合ってみているのは

 

思いびとの横顔と 

永遠に焦点の合わない眼差し。

 

 

人生で一番幸せなとき

 

今日たまたま一緒に食事をした人と

 

「生きててどんなときに幸せだと感じる?」

 

っていう話をした。

 

その人は

 

「セックスしてるときが一番幸せ!」

 

と、何の淀みもなく言い切るので

 

なんだか楽しくて笑ってしまった。

 

 

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セックスが幸せなんて素晴らしい。

 

なんでだろう?気持ちいいということ以外になにか幸せの理由があるとしたらそれは

 

 

「人に受け入れられた」という喜び?

 

「この人に愛されている」という安堵感?

 

 

わたしには分からないなと思って、セックスについては口をつぐんだ。

 

目の前にいるこの人は、

 

他人に受け入れられた喜びと引き換えに失うもののことを考えないんだろうか?

 

わたしはいつも考える。同じ人と何回セックスしてもそうだ、今回わたしは何を失うだろうかと。

 

 

それはあなたに対する

 

 

尊敬

親しみ

子を想うような愛おしさ

触れ合わないからこそ幸せだった「あのかんじ」

別々の人間であることの誇り

2人の関係に終わりはないという確信

「永遠」の感覚。

 

 

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振り返ればわたしはセックスで色々なものを失ってきたんだなあ。

 

得たものより失ったもののほうが大きいのではないか、とか

いやいやそれでも愛しあうことに意味はあったとか、そんな葛藤はもはや消えたけど

 

 

性器と性器が触れ合うときの胸を刺すような苦しさは一体なんなんでしょうね?

 

 

肉体の表面を通して分かるのは

 

「あなたとわたしは永遠に同じにはなれない」

 

っていう

ただその1つの真実だけだ。

 

 

だからわたしはあなたの中に入りたい。

 

あなたの頭のなか

あなたの瞳のなか

あなたの心臓のなか

あなたの首のなか

それからあなたの指と爪の間とか

あなたの夢のなかとかね…。

 

 

セックスを通してあなたの中に入れることはあるんだろうけど

 

そこに至るまでにどれだけの悲しみと痛みと諦めがあるのかなあ。

 

 

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いずれにせよわたしは

 

永遠を感じさせるあなたの

 

まるで獣のような美しい瞳を見つめているときが一番幸せです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海の底に沈んだら

 

この植物はあの人が好きそうだな

この景色はあの人と見たいな

この話はあの人としてみたいな

いつかあの人と、ここに一緒に来たいな

 

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今日は台風が近づいてることもあり、海は大荒れ。

遊泳禁止地域がほとんどのなか、無理やり泳げるスポットでシュノーケルをやるという危険なひととき…

 

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海があまりに力強くて、ただ必死にしがみつくよう泳ぐばかり

 

見ているときはあんなに苦しかった海。

 

いざ入ってしまえばそんな焦燥を患う隙もないくらい、ただただ広大だった。

 

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人が人を想わずに生きられる瞬間なんてどれほどあるだろう?

 

わたしには今までの人生で3回くらい、そんな瞬間を味わったことがある。

自分のことさえ忘れてしまうほど自然に圧倒されたことが。

 

 

 

海の中に潜って深い底を眺めていると、久しぶりにそんな気分に浸り

 

そうか、みんなこの感覚を求めて海深く潜っていくんだろうか?

 

わざわざ息もできないところへ行くんだ。これは人間に昔から備わってる衝動なのかも。

 

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わたしがどんなに人を想ったところで、

それは実在するあの人やあの人やあの人とは違う。

 

わたしの頭の中に存在しているだけの、都合のいい歪んだ存在。

 

 

好きという気持ちににはうんざりさせられる。

愛してるなんて言葉は吐いて捨てたいくらい憎い。

 

自分の欲のためにそういう感情を正当化するのは気持ちが悪い

 

 

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わたしはどこまでも歪まない真っ直ぐな眼で世界を捉えて見たかったが

そんなことできるはずない、わたしは一人の人間で自分以外の人の存在を確かめるすべを持たない。

 

隣にいて同じ食事をとっても

ときどきじっと見つめあっても

互いに触れ合うキスをするセックスをして一緒に眠り生活を共にしても

 

あなたの考えてることなんてちっとも分からない。分かり合える瞬間なんてものがあったらそれは死んだあとの話をするときだ。

 

 

 ずっとずーっと続くながい道のりのなかでわたしは水になって

 

何度でもあなたに会いたい。出会えるまでずっと流れ続ければいいだけなんだから幸せなものだ

 

川の水が流れていつか海になるように

人を愛する気持ちも最後には海の底に沈んで消えてしまってほしい。

 

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わたし、そうなって初めて人を愛せそう。

 

 

真っ黒な海の上で

 

つかの間の夏休みで

一泊2日、大島へ旅行に行きます。

 

夜の23:00に竹芝ターミナルから船が出て、
いまはらゆらゆら、海の上で揺られています。

 

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わたしはずっと海を見るのが怖かった。


正確には、海だけじゃなくて川や湖も怖かった。そこはわたしの大切な先輩が、先生が、友達が死んだ場所で、もっともっとたくさんの人が死んだ場所でもある。


真っ暗な海が街の灯りに照らされてゆらゆら動く。

そんなものを眺めても、わたしの中のどうしようもない気持ちをぶり返させるだけで、

ああ、やっぱり何年経っても辛いものだなと痛感した。

 

 

 


自分にとって大切な人が

 

必要な人が自分より先にいなくなるのは耐え難い。

 

 

 


みんなみんなそうだった。
わたしは彼らに執着してた。だってわたしより何倍も美しい人たちだった、わたしより何倍も生きる必要のある人たちだった。自分の弱さを補完するためにずっと眺めていたかった。

 


今日一緒に船に乗っている人にふと、知人が何人か水死しているという話をしたら

 

「どこもすごく穏やかな場所じゃない。そんなところて死ぬなんて、一体なにがあったんだろうな…」

 

と言っていた。

 


そうなんだ。
みんな、あんな穏やかな場所でどんなふうに死んでいったんだろう?

 

 

美しい季節 美しい時間 美しい水の景色 美しい人たち

 

全ての美しいものたちが渾然一体となって蒸発するように消えて行く。

 


わたしにとって死はそういうものだった。昔も今も。

 


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6月、夫の単身赴任先の住まいでわたしは一人になることがあり

一人でただ何時間も泣いていた、何日も何日も。

 

いつも着ている着物には紐がたくさんある。その紐のなかの1つをふと手にとって

思い切り自分の首を絞めていた。泣きながら何度も何度も。

 


何度もむせかえってよく分かった。こうやって死ぬのは容易じゃないということが。

 


自分にとって大切な人が自分より先にいなくなるのは耐え難い。

 


だけどその堪え難さから解放されるにはもっと思い切りこの紐を絞めなければ…

 

 

だけどわたしにはできない。いつも何メートルか先にいる自分に嘲笑されて腹がたつから。

 

 


未だ生きていてくれてるわたしの大切な人たち、

 

今日は幸せな1日でしたか?
苦しいことはありませんでしたか?
明日目覚めることが辛くないですか?

 


あなたが幸せだったらわたしはほんとうに嬉しい。
あなたが幸せでなかったなら、わたしは今すぐあなたの元に駆け寄って手を握っていたい。

 

でも現実世界のわたしには、夜に思い立って走り出せるだけの身軽さがないし


「ここにいなければいけない」という現実に縛り付けられてあなたの元に行けない。

 

 


だからただ願うのでした。
あなたの今日が幸せであったことを。
あなたの明日がきっと幸せであることを。

 

 

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もうすっかり空と海は黒に塗り尽くされた。

 

 

さあ眠るか。

 

 

どうせ首を絞めたって死ねないし

 

 

大切な人の幸せを願うという行為だけで、わたしの明日は幸せであるに違いないのだから。

 

 

美しさへの渇望

 

自分のなかの女らしさを自覚するために男とやりたくなったり

 

自分のなかのコントロールできない男っぽさを解消するために女とやりたくなったり

 

未だにこーゆー幼稚な衝動に駆られる自分に気づくとマジで吐きそうになる。

 

 

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わたしは美しさを真剣に渇望してる人が好きだから

 

男とか女とか関係なく美しさに到達するための二人三脚をやりたくて仕事してるんだけど

 

いまはほぼ女性を満足させる仕事の打ち出し方しかしてない。

これから変えたいんだよね、

 

性別を超えるというより、ないまぜにする。

 

 

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産まれた瞬間から男だった人も女だった人もいないじゃん。

 

社会の目に晒されることでわたしは女になったけど

 

得したことはあってもそれがわたしにとって最善の性であるとは到底おもえないから仕事でもって離脱する。

 

 

同じような苦しみを持ってる人も一緒に連れて行く。