握手をし忘れた

 

忘れたくない、

友達との楽しい時間が終わるとき

 

わたしは握手をして別れる。

 

目でみた記憶はとても儚いから

少し時間が経てばたちまち思い出せなくなってしまう…

 

それが悲しくて、

わたしは友達と握手をするようになった。

 

自分の手と友達の手が合わさる感触は、もしかしたら自分が死ぬまで覚えてられるかもしれないと

 

そう思ってるから、

願いを込めて温かい手のひらに触れる。

 

 

でもこの間、とても楽しかったのにその気持ちを伝え損ねた

 

握手するのを忘れて友達と別れてしまった。

 

 

ああわたしはほんとうにバカだ!

 

 

死んだ家族、死んだ友達

 

 

みんなの姿が日に日に思い出せなくなるのが悲しくてはじめたことなのに

 

わたしは全然学習してない…。

 

 

友達と別れて、ひとりで家に帰ったあと

 

楽しい気持ちと後悔の気持ちと悲しい気持ちがグチャグチャになって

 

わたしは声を出して泣いてた。

 

 

君が生きてくれてるから毎日たのしいよ、そしてすごく嬉しい

 

君といつか離れ離れになると思うと毎日悲しいよ、すごく辛い

 

 

だから今度会ったら必ず握手をしてさよならを言う。

 

 

悲しさと楽しさと仲良く生きてくには、それぐらいしかできることがないからさ。